ストレスのない人生が送れたらどんなにすばらしいだろう。常々そう思います。 しかし、カリフォルニア大学バークレー校の新しい研究によると、人間には少しくらいストレスがあった方がいいのだそうです。 慢性的なストレスは有害ですが、短期的なストレスは認知機能を上げることがあります。同じように、ちょっとしたストレスが人間の脳や体に良い効果をもたらす、という他の研究結果もあります。当然ながら、どの程度のストレスが行き過ぎなのかをきちんと知ることが大事です。 一体どういうこと? まず最初に言っておかなければならないのは、研究のターゲットの大半が人間ではなくネズミであったということ。したがって、すべてが完全に人間にも当てはまるとは限りません。 さて、これまで研究者たちは、ストレスがネズミの脳に与える影響をグラフにすると「『山型』を描く」と考えていました。つまり、一定のストレスは認知機能を向上させるけれども、