道満晴明のマンガは、ブルースだ。 悪いことばっかりで、ついてなくて、これから未来に幸せになれるようなあても見えない。 そんな時はもう笑い飛ばすしか無い。どうせ死ぬんだ、人は死ぬんだ。 憂鬱をぎゅっと詰め込んで、楽しく切ないメロディを歌うように、マンガを描く。 道満晴明『ヴォイニッチホテル』の二巻が発売されました。 舞台は太平洋南西の小国の島のホテル。そこそこ大きいリゾートホテル。 しかし近くにある日本企業が作った遊園地サンヨリピーロランドは、国の内紛のためすっかり閉鎖。街にも人はいますが……どうにも退廃感が強い。明るさを感じない。 訪れたのは日本人のクズキタイゾウ。リゾートに観光に来るには不似合いなネクタイ姿。 彼を中心に、このホテルを巡る様々な人間達の様子が描かれます。 一本のわかりやすい物語がある作品ではありません。 ホテルにかかわるたくさんの人の短い話を、オムニバスで描いた作品です。
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