「心理学のなかのそうした神話のいくつかを叩き割ってみる。もしあなたがそれらの神話をこれまで疑いもせずに真実だと信じてきたとしたら、あなたのなかの常識は音を立てて崩れるかもしれない(私としてはそうなってほしいが)」(単行本「まえがき」より) 狼に育てられた少女が発見された、サブリミナル効果でコーラの売上が激増した、ホピ族の人々は時間の概念を持たない、プラナリアは食べた仲間の記憶を引き継ぐ……。明確な根拠がない、さらには既に否定された説が、何度もよみがえり、ときには教科書にさえ載ってしまうのはなぜか。心理学における「神話」を取り上げて批判する一冊。単行本(新曜社)出版は、2008年09月です。 インドの僻地で発見された二人の少女、アマラとカマラの物語については、様々な本で言及されています。オオカミに育てられた少女。その詳細な記録と写真。この話が持つインパクトには、人の心を強く惹きつける何かがあ
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