北野異人館街の歴史には神戸港の開港が深く関わっています。現在でも日本の主要な国際貿易港のひとつである神戸港は、1868(慶応3)年、函館・長崎・横浜についで開港された港。古くから日本の国際貿易の要として、たくさんの外国人関係者を迎え入れることとなりました。 その際、外国人の居留地として日本人から家や土地を借りられるように指定されたエリアが、神戸市中央区北野町の一帯。このあたりには、当時の外国人が居住していた主に明治から大正時代に建てられた洋館が数多く残っており、その街並みから「北野異人館街」と呼ばれるようになりました。