「グワッシャグワッシャ、グワッシャグワッシャ・・・」ふかふかの牧草を舌でからめ取り、ちぎる音。母さん牛たちの合唱が、静かに響きわたります。 緑眩しい草原、広がる空、放たれた母さん牛の群れの、なんと気持ちよさそうなこと! 「あれ?ここは北海道ですか??」と思ってしまいそうな景色ですが、ここは茨城県稲敷市、上野裕(うえの ゆたか)さんの牧場「新利根協同農学塾農場」。3年前に繋がった圏央道を走って、牛が見えるな~と思ったらそう、そこが茨城県でたった一つの放牧酪農地です。 野ばらもクローバーも咲き、鳥も歌う、もっとも美しい季節を迎えたまきばを訪ねました。 稲の町 稲敷市で放牧酪農を 終戦後、上野さんのおじいさん達が開拓者として入植し、始まったのが稲敷市の酪農業。当時おじいさんは、農業について教える先生の立場として、酪農集落のまとめ役も担っていたそうです。霞ヶ浦が近く、一帯は水田地帯。名前のままこの
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