猫の骨格は、同じネコ科動物に属(ぞく)するライオンとほぼ同じで、違うのは大きさだけだと言われています。言い換えれば、肉食動物として獲物を捕獲するために都合よく進化した骨組みをしているともいえます。以下では猫の骨について詳しく解説していきます。 イエネコの骨格は、ライオンやトラなど大型のネコ科動物とほぼ同じで、違うのはサイズだけです。 いわゆる猫背という言葉がありますが、猫は完全肉食性のため、他の動物に比べて比較的腸が短くても生きていけます。ですから脊柱が腸を始めとする内臓を支える必要性が低く、そのかわり柔軟性に富んでいるのです。この柔軟性が「猫背」を可能にし、すばやく走るときのチーターのような走行フォームを実現させています。 また骨と骨をつなぐ靭帯(じんたい)や背骨と背骨の間にある椎間板(ついかんばん)と呼ばれるクッションは非常に柔軟で、背中や自分の顔以外は、体をねじって自分でなめることが