Microsoftが毎年開催している学生向けITコンテスト「Imagine Cup」は、商用アプリを支援するアクセラレーターイベントと間違われやすい。科学コンテストとも、まして24時間続けられるハッカソンプロジェクトとも違う。毎年たいてい、プロフェッショナルに近い人材が集って試作品を披露し、世界大会進出者の多くは、投資家や政府各省庁、大学などから注目されてプロジェクトの継続を期待される。 これは、決勝戦まで進んだ3チームに限ったことではない。決勝に残れば、投資家やパートナー企業、医療施設、各省庁からすぐに勧誘の声がかかるが、世界各地の予選を勝ち抜いて世界大会に進出した49チームの多くも同様だ。そんなプロジェクトのひとつ「Hachy」は、スマートフォンのカメラと「Azure」のカスタム画像認識サービスを利用して、何十万円もする分光計を使うことなく、ニワトリの受精卵が孵化する過程をチェックする