三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)傘下の三菱UFJモルガン・スタンレー証券が2011年3月期決算で約1400億円の赤字(純損失)に陥る見通しになった。金融商品の売買にからんで約800億円の損失が出るためだ。21日午後にも発表する。 同証券は大幅赤字で財務基盤が弱るため、中間持ち株会社の三菱UFJ証券ホールディングスを引受先に300億円の増資をする。 同証券は昨年4〜12月期決算では189億円の純損失だった。今月に入って金融商品の取引をめぐる800億円の損失が発覚したほか、株式売買の手数料なども伸び悩んだため、赤字額が大きくなった。 同証券はどのような売買で800億円の損失を被ったかを明らかにしておらず、証券取引等監視委員会が立ち入り調査をしている。金融庁は監視委の調査結果の報告を受け、売買の手法や管理体制などに問題があれば、業務改善命令などの行政処分も検討する。 同証券は昨