近年、中国人の日本や日本人に対する意識に変化が起きつつある。例えば1月に中国紙環球時報が行ったアンケート調査では、中国の15〜20歳が選ぶ「最も好きな国」で日本がトップになるなど、好意的な対日感情を抱く中国人も決して少なくない。また、実際に中国で生活をしてみると、若年層のみならず、30〜40代からも反日的な意見を聞くことは滅多にないのが実情だ。しかしそうした流れの中にあっても、街中を歩いているとごく稀に反日感情を前面に押し出した光景に出くわすことがある。 そのひとつが「日本人お断り」のお店の存在。産経新聞が2006年に湖南省鳳凰の「日本人お断り」飲食店を、2009年に雲南省昆明の「日本人と犬お断り」飲食店を取り上げたことなどを通して、多くの日本人がこうしたお店の存在を知ることになったが、経済発展著しく日本人の往来も多い広東省深センにも、「日本人お断り」の看板を堂々と掲げたレストランがある。