神戸市内の下着メーカーが1月末までに事業停止し、破産手続きに向けた準備に入った。男性用ブラジャーなどのランジェリーで“マニア”の間では知名度バツグンのメーカーだった。昨年、ブームに火がついたかに見えたメンズランジェリーだが、現状は−。 事業停止したのは、神戸市灘区の「峰」。東京商工リサーチ関西支社によると、負債総額は約1億6000万円。 昨年1月には地元紙で「全国から注文が殺到」と取り上げられ、社長もラジオ番組に出演してPRした。直営店のほかインターネットでの通信販売も手がけ、5月期には約1億3500万円の売り上げを計上。ところが赤字に転落した。原因はやはりデフレ不況だ。 担当弁護士は「家族経営の会社で、15人ほどの従業員はパートが中心。ただでさえ薄利多売の事業だけに、(不況で)利益を出せなくなった」と説明する。 同社の通販サイト(すでに閉鎖)には、メンズブラやレースつきショーツ、