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ロケスタ社長さんが結婚したというツイートがヘッドラインに上がっていた。私はこの人を知らないが、ブログを長くやっているのでなんとなく見かけているという印象があり、ブログのエントリも読んだ。おめでとう。▼「誰のために世界をよくしたいのか、というときに、それをわからせてくれたのが彼女でした」と、感動的に聞こえるが、その言葉が意味するものは私などにはわからない。私にわかるのは、それが私には理解できないことと、原理的に理解しづらい面があること。後者はいろいろ考えてきた。▼「世界」というのは共同幻想の領域にあり、「彼女(恋人・愛人・妻)」というのは対幻想の領域にある。この幻想は交わらない。交わらないがゆえに、人は後者を基点に生きていける。人は後者を基点に生きていくのが原型と言ってよい。▼世界にどう向き合うかということは、恋人に向き合うことの残余から出てくる。世界というのはそういう派生の形で捉えるときに
<この国はどこへ行こうとしているのか> ◇科学技術に退歩はない--文芸評論家・吉本隆明さん(86) 雨がポツリポツリと降るなか、路地奥の行き止まりに自宅はあった。案内されて和室で座布団に座ると、隣には白い猫が1匹。吉本さんは四つんばいで現れた。糖尿病や前立腺肥大、足腰の衰えなどで、体が不自由な状態にある。日本の言論界を長年リードした「戦後最大の思想家」は、そのまま頭が床につくくらい丁寧なお辞儀をした。白内障の目はこちらをまっすぐ見つめていた。 東日本大震災の取材で歩いた現場を「焼け野原にも似た光景でした」と伝えると、聞こえにくくなったという耳に神経を集中させていた吉本さんは静かに語り出した。「おっしゃったような光景から東京大空襲を思い出します。友達を捜すために焼け野原を歩きました。煙に目をやられた人々がトボトボ歩き、周囲には遺体が転がっているだけでどうにもならない。逃げた方向によって全滅に
ある年齢をこえた人との間では、 なかなか「死」だとか、「葬儀」だとか、 「墓」だとかの話題はタブーになります。 いわゆる「縁起でもない」というわけですが、 吉本さんとは、ずいぶんたくさん、 そういう会話をしてきた気がします。 遠慮したり、失礼と思ったりすることなく、 そういう内容の話ができてきたというのは、 ひとえに、吉本さんの態度が、 揺るぎなかったからだと思います。 「あるものは、そこにある」という具合に、 誰にも当たり前のこととして、 「死」の周辺のことを語ってきた。 じぶんが若かろうが、老いていようが、 「死」は「死」として同じように語るし、考える。 こういうところも、 まねしたいものだなぁと思ってきました。 ただ、やはり、目がますます不自由になってきて、 歩くのも困難になって、 ふつうに日常を送ることだけでも、 なかなか大変になってきているんだろうなぁ、 というような状況を目のあ
さて、この小さな連載の最終回です。 前回は、聖書の奇跡の話は比喩であり、 言葉の発生順でいえば 直喩の前に暗喩があったということを お伝えしました。 そして、さらに、暗喩の前には 虚喩という概念があったと 吉本さんは付け加えています。 ちょっとむずかしく聞こえるかもしれないけど、 ぜひ、ついてきてくださいね。 吉本さんのおっしゃっている虚喩は、 「たとえになる前の状態」を指すのだと思います。 ですから、それは、 ほんとうは名づけようのないものです。 あきらかに何か、 感情や心や経験や概念のもとがあるのに 何にも比喩されていない状態です。 黒澤明さんの映画『七人の侍』で、 長老が「やるべし」と言う 決断のシーンがあるでしょう。 あの人の「やるべし」というひと言には、 いろんな虚喩が入っています。 喩の根っこにドーンとしたものがあるのがわかるから、 村人が立ち上がり、 あの映画のお話が成り立つ
編集作業が軌道に乗ったかな‥‥というところで 年が明けました。 本来ならすでに校正時期のはずが、 入稿をそれぞれが引っ張っていました。 とにかく、スケジュールがきつかったです。 だけど、リーダーである総研さんが なぜか自信満々なんですよ。 大丈夫、大丈夫、って言うから 大丈夫なのかな、と思ってたら 実は大丈夫じゃなかったです。 だって、次の号とおなじタイミングで レイアウトが回ってましたから。 それぞれの粘りが効いて、 どんな仕上がりになったのか‥‥は、 本屋さんで手に取るまでの おたのしみでございます。 (この記事を書いている時点では、 我々も、まだ校正刷りしか見ておらず、 綴じられたものは手にしていません) ただひとつ、実感として思ったのは もし我々ほぼ日だけで 吉本さんの雑誌を作ったら ぜったいにこうはならないということです。 この正体は何なんだろうと、 編集中、総研さんとも 幾度と
吉本さんのところには、 実に個人的な質問を抱えて おじゃますることがあります。 この日は、翌日に、ぼくが、 ある映画である役を演じることになっていまして。 できないのは目に見えているんだから ていねいにお断りすればいいものを、 「やってみたい」という気持ちが強いものだから、 ついつい引き受けちゃうんですよね。 いままで、何度となく「演技」をする機会があって、 それはことごとく失敗してきているんです。 「でも、なんか、なんかわかればできるんじゃないか」 そういう野望が、どうしても消せないのです。 で、吉本さんにこのことを、 まるごと訊ねてみたいなぁと思ったんですよね。 どんな答えでも、よく聴いてみたかった。 で、とてもいい話がうかがえたのですが、 それを心にとめて、撮影現場に行ったぼくは、 結論として、やっぱりうまく行きませんでした‥‥。
昨日につづき、 岩手県(イーハトーブ)・花巻市で 宮沢賢治賞を受賞された 吉本隆明さんのことをお伝えします。 今日は、ちょっと長めですが、 吉本さんの授賞記念講演の内容を、おもに まとめてお届けします。 青春時代の夢。 昨日の記事でお伝えしたとおり、 冒頭3べん頭を下げて、 吉本さんはこう話しはじめました。 「ぼくの好きな宮沢さんの『雨ニモマケズ』という詩が、 学校の天井に貼ってありました。 ぼくはいつでもその下で、それを眺めていました。 これはどういう人で、どういうことを考えていたか、 ということを、毎日のように思っていました。 俺もこの人とおなじような人になれるんじゃないか、 ということが、 ぼくの青春時代の夢でもありました。 この夢を、自分なりにたどって、 そして自分なりの勉強も含めて いままでやってまいりましたけれど、 いやぁ、とんでもない人だ、 宮沢賢治って人は、とんでもない人で
ある年代以上で思想に関わった人間ならほとんど暗唱している吉本隆明「マチウ書試論」だけど。 人間は、狡猾な秩序をぬってあるきながら、革命思想を信じることもできるし、貧困と不合理な立法をまもることを強いられながら、革命思想を嫌悪することも出来る。自由な意志は選択するからだ。しかし、人間の状況を決定するのは関係の絶対性だけである。 全共闘世代が残した唯一の遺産たりえるのはそのあたりかもしれないと少し思う。 finalventに対して、お前は中国に謝罪せよ、イスラエルに加担する卑怯者だ、とか言う日本人さんがいらっしゃるが、「人間の状況を決定するのは関係の絶対性だけである」がわかっていないのだろう。そう言う日本人とfinalventとは、日本国家という関係の絶対性においてまった変わるところがない。対国家の関係における関係の絶対性において、finalventもその批判者も同じ日本人として疎外された存在
糸井重里がほぼ日の創刊時から 2011年まで連載していた、 ちょっと長めのコラムです。 「今日のダーリン」とは別に 毎週月曜日に掲載されていました。 沈黙の発見。 2008-12-29 2008年が終わろうとしているので、 この1年で、いちばんインパクトを受けたことば、 この先も、ずっと胸の奥に住み着きそうなことばを、 探してみることにした。 探すまでもない。 もうわかっているのだ。 それは「沈黙」ということばだった。 最初に、それを耳にしたときのことは、 はっきり憶えている。 こんなシチュエーションだった。 吉本隆明さんに、ぼくは、 どう言ったらいいのか、 うまく言えないけれど訊いてみたいことがあった。 人間が生きていくための武器というのは、 実にいろいろあるように思えるけれど、 煎じ詰めれば「ことば」につきるのではないか。 ことばをうまくあやつれるものが、力を持ち、 ことばをうまく使え
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今日、NHKの教育で22:00~23:29に、ETV特集「吉本隆明 語る ~沈黙から芸術まで~」(参照)が放映される。いちおう録画予約を入れた。リアルで見ることはないと思うし、予約がこけることもないと思うのだけど、そうだな、ワンセグのほうでもダブルで予約入れておくかな。 戦後思想界の巨人と呼ばれ、日本の言論界を長年リードしてきた吉本隆明(よしもと・たかあき)さん。84歳になった今も、自らの「老い」と向き合いながら、思索を続けている。 吉本さんは、目が不自由になり読み書きがあまりできなくなった。足腰も弱り、糖尿病を抱えている。しかし、2008年夏、「これまでの仕事をひとつにつなぐ話をしてみたい」と親交のあるコピーライター糸井重里氏に協力を依頼し講演会を開いた。 とういこと。 かなりたぶん、この講演のころ出版された「吉本隆明の声と言葉。〜その講演を立ち聞きする74分〜(吉本隆明,・糸井重里)」
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