Excelで集計したデータを基幹システムに入力する、競合製品のWebサイトを定期的に訪れ販売価格を調査する――。PCで操作するこうした作業を「ロボット」で代替する「RPA(Robotic Process Automation)」。働き方改革の切り札として注目を浴び、RPAを実現するツールも数多く登場した。ロボットの開発も比較的容易で、ベンダーに所属するITエンジニアのようなスキルは必要ないとされている。 RPAツールは海外製や国産、大規模向けやPC1台向けなど様々な種類がある。その機能は大きく(1)開発環境、(2)実行環境、(3)管理機能の三つに分かれる。PC単体での導入を想定するRPAツールの場合、(3)の管理機能がないケースもある。 「作業の自動記録」がロボット開発の基本 RPAツールの要とも言えるのが開発環境だ。開発環境は、PC上の操作と同様の操作を実行するロボットを開発する機能を備