こないだの補足。「長距離選手の遺伝子を調べたら、有意に『持久型』のタイプが増えていた」という報告に対し、ホントに?という懐疑的な見方をしたわけだ。今後もこの手の話が話題になることもあるだろうが、「ボンフェローニの補正はしたの?」と冷めた見方をする嫌な奴になろう。ボンフェローニの補正てのは、「施行回数が増えたら、それだけ偶然に有意差が生じる可能性が増すので、補正せんといけん」ってこと。以下、ヒトの分子遺伝学第二版 (メディカル・サイエンス・インターナショナル、Tom Strachan and Andre P.Read著)よりの引用。 相関研究から計算された確率は検討された数で補正しなければならない [相関研究では]まったく相関が見つからない場合もあるし、各検定には偽陽性である危険も独立に存在する。エラーを避けるためには、補正を行う必要がある。有意水準は、通常のp=0.05ではなく、p=0.0