プロフィール 新清士 ジャーナリスト。立命館大学映像学部非常勤講師。1970年生まれ。慶應義塾大学商学部及び環境情報学部卒。著書に、『ゲーム産業の興亡』(アゴラブックス)。 マサチューセッツ工科大学の心理学者シェリー・タークル教授の『Alone Together(一緒でも孤独)』のトピックをもう少し続ける。 タークル氏の未来のイメージは、二つに分かれている。今直面しているソーシャルメディアなど、日常な非接触な友人たちと暮らすのが普通になってきている世界が広がっていくこと。その次に来るのが、相手をしている友人がロボット(コンピュータ)によって置き換えられていく世界。 間違えてはいけないのは、彼女が考えているロボットは、高度な人間のように振る舞う人工知能(AI)で作られた人間そっくりの高度な知性を持ったロボットというイメージではない点だ。人間が、実用的な観点から、感情的に満足できる存在であれば