インドが来月中旬にも同国初の月面無人探査機「チャンドラヤーン1号」を打ち上げ、先行する米国、ロシア、欧州連合(EU)、日本、中国との月資源開発競争に名乗りを上げる。インド政府は打ち上げを前に先週、ロシアとの次期共同探査計画も承認。2011年をめどに月面探査車を投入するプロジェクトが動き出すことになった。ただ、インド国内には莫大(ばくだい)な宇宙開発予算に対する風当たりも強く、先行する主要国にどこまで迫れるかは未知数だ。 チャンドラヤーン1号による月面探査計画は5年前に政府の承認を受け、インド宇宙研究機関(ISRO)や同国航空機大手、ヒンダスタン航空機(HAL)が開発を進めてきた。 インドの主要メディアによるとチャンドラヤーン1号を国産の「極軌道打ち上げロケット(PSLV)」に搭載し、10月19〜28日に同国南部スリハリコタ島のサティシュ・ダワン宇宙センターから打ち上げる。打ち上げから約10