出世を語るこの連載ですが、出世の現場では必ず「なぜあいつが」という言葉が聞こえてきます。その裏には「公平」ではないことへの不満が語られますが、人事の公平さとはどういうものなのでしょう。 人事の公平さとはなにか出世を決める際には、一般的に以下のステップを踏みます。 この中で(1)過去の評価履歴や上司推薦について、こんな言葉をよく耳にします。 「毎年毎年の評価では、上司のお気に入りが評価されます。そりゃ数字はあげているかもしれません。けれども、数字をあげやすい部署をまかされ、しっかり支援もされていれば数字はあげられますよ。私なんていつも厳しい部署で、支援もないんですから数字をあげられるはずがないんです」 「だから評価が低いのは間違っている?」 「そうですね。そもそも人事評価制度って何の意味があるんですか? 上司の好き嫌いで役割が決められるんだから、結果を評価される仕組みになんて意味がないでしょ