日本の太陽光発電といえば、補助金政策などの方針もあり、当初は個人住宅向けが主流でした。そんな中で、国からの補助金の適用範囲が広がった2010年4月以降、賃貸アパートやマンションでも注目度が高まり、屋根や屋上にソーラー・パネルを設置するところが現れ始めました。 本記事の初版が公開されたのは、こうした流れが出始めた2011年2月で、早くから賃貸アパート向けの太陽光発電システムの設置に取り組んでおり、豊富な設置実績を持つ株式会社日本エコシステムを取材し、主に「住宅向けの設置と、賃貸アパート向け設置の違い」を中心にまとめました。この当時は、賃貸アパート向けの設置といっても、補助金にせよ売電にせよ、条件は住宅向けと同等で、「住宅向け設置の拡大版として、どうやって賃貸アパート設置を実現するか」というのが主眼でした。あくまで個人住宅向けに準じるため、最大出力は10kW未満でなければならないという「上限」