大和ハウス工業は、全国すべての工場で「ロボットスーツ」を使うことにしたと発表した。重い材料などを持ち上げるときに、腰にかかる負担をやわらげるという。工場の労働環境を改善する狙い。 ロボットスーツは、サイバーダイン社(茨城県つくば市)が開発・製造。作業員が腰に着けると、重い物を持ち上げるときに、作業を支援する。 4月から9工場に計30台を導入した。奈良工場(奈良市)では、住宅の柱とハリをつなげるのに使う金属部品を仕分ける作業で使っている。部品は1個約5キロ。作業員は「体に合わせてスーツが動いてくれるので楽です」と話した。 機械による自動化を進めているが、人の手による作業も残る。作業員の平均年齢は40歳を超えているが、雇用環境は厳しく若返りは簡単ではない。河村太郎執行役員は「働きやすい環境を作るための対策を進め、若い人も働きたくなる職場にしたい」と話す。今後、建設現場での導入も検討する。 大和
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