経済とお金儲けの真実 飯田さんの別の本を何冊か読んでいるので大体知っていることだったけど面白かった。高校生や大学生は読んでみたら楽しめるのではないかと思う。構成は経済学者である飯田さんとバイヤーである坂口さんの問いの出し合いで進む。坂口さんの実際に商売をやっている実感からくる経済学への質問に飯田さんが答えるというのが基本構成(たまに、その逆もあり)。 個人的に読んでいて憂鬱になったのが「わかりにくさが大金を生む」という話の部分。完全に情報が明らかになっている状態では、必ず商品の値段や労働賃金が下がるということに、納得するとともに、得たいのしれない大学教員というものをわかりやすくしよう、得たいの知れない研究者をわかりやすくしようという行動は、結果として自分の待遇を悪くする行為であるということに理解が及んでしまったのが憂鬱。「わかりやすさ=マニュアル化可能」と考えれば、この話はコンピュータが仕