ライトノベルレーベルの新人賞の中でも最難関と称されるのがアスキーメディアワークスの電撃小説大賞。その狭き門を突破した期待の新星が、この第19回電撃小説大賞銀賞『塔京ソウルウィザーズ』。自分の魂を改造し、死者の魂を喰らって奇跡を起こすソウルウィザードと呼ばれる魔術師たちが繰り広げる近未来魔術アクションだ。 主人公の黒乃一将は動物霊を使い魔とする魔術師。違法魔術師の討伐に向かった現場で、とある”お宝”を拾ったことから、裏社会の殺し屋から命を狙われる事態になる。人間や動物の魂がデータとして扱われ、現世と冥界の境界線が曖昧となり、科学とオカルトが入り混じった重厚感あるサイバーパンクな世界観が印象的だ。 イヌ耳クーデレ娘のブリュンヒルデと、ネコ耳メイドの真央の二人の使い魔美少女との同棲生活のラブコメ模様が和む。主人である一将を敬愛するあまり、彼に近づく女の子に嫉妬したり、一将の意思を無視して暴走して