IHIとバイオテクノロジー関連のベンチャー企業ジーン・アンド・ジーンテクノロジー(G&GT、大阪府吹田市、榎本ゆう子社長)、ネオ・モルガン研究所(NML、川崎市、藤田朋宏社長)は7日、藻類を用いたバイオ燃料生産の研究開発を進めるため、合同会社を設立すると発表した。G&GTが持つ燃料生産能力で世界最高の藻を活用、燃料の大量生産システムを開発する。IHI横浜事業所(横浜市)内で試験を開始し、2014年頃には燃料のサンプル販売開始を目指すとしている。 藻類の中には成長の過程で燃料となる油を生産するものがあり、特に米国などで実用化に向けた研究開発が盛んになっている。 G&GTが持つ藻は、神戸大学の榎本平教授らが品種改良した「榎本藻」と呼ばれるもの。光合成によって二酸化炭素(CO2)を吸収しながら成長し、燃料を生産する藻の中では増殖スピードが最速で、1カ月で品種改良前の藻に比べて約1千倍の量に増殖す