「黒帯KURO-OBI」鑑賞。 様々な格闘技、武術などの映画は枚挙に暇が無い。ハリウッドではボクシング映画が作られてきたし、メキシコにはルチャ物という非常に特殊なプロレス映画がある。中国武術、カンフー映画はもはや1ジャンルとして括れない程多種多様化している。 当然、日本にも『空手映画』は存在している。有名なのは千葉真一の大山倍達物、「空手バカ一代」「けんか空手極真拳」など。千葉は当の大山から『名誉三段』(誠真会のプロフィールには『四段』とある)を受け、現在は空手団体である誠真会の総裁を勤めてもいるのだが、実際のところ千葉にそれ程の空手スキルが存在するかどうかは眉唾である。少なくとも空手映画に出演していた頃は、さらにたっぷりと眉に唾しなければならないだろう。 千葉はそもそも体操選手あがりで、類い稀なる身体のバネを活かし飛んだり跳ねたり落ちたりのアクションと、軽妙かつ愛嬌のある演技が身上であっ