幼稚園だったか小学校の低学年だったか、同級生の男の子が急に 「じゃんけんを発明したのは俺」と言い出して、騒然となった。 「うそつくな」「そんなわけないやろ」と周りが責め立てる中、その子は一人で 「いや、俺が発明したんやし」とがんばっていた。 彼はうそをついてるつもりもなく、本気で自分が発明したと思ってる。もちろん彼がじゃんけんを発明したはずはないけれど、本人は思い込んでるんだ。 ちょうどそのころ、ぼく自身も「おべんとうの歌」(おにぎりおにぎりちょいとつめて、のやつ)を、あれ? これってぼくが作ったんじゃないかな、とひそかに思っていたので、あ、言わなくてよかった、と気づいたのだった。 本人もなんだかよくわからないうちに思い込んでること、混乱してることって、幼いころにはあるんだ。 それにしても韓国起源説のあれこれが、この心理(?)と関係があるのかないのかはよくわからない。