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2011年2月27日のブックマーク (3件)

  • ボーカロイド(2) 資本主義の先の世界 - 月明飛錫

    雑記 | 03:16 | 私は、ボーカロイドを使った楽曲が広がっているのは、2つの点で革新的だと考えている。1.歌に関する既存の価値観を問い直し、新たな表現の可能性を切り開いた2.歌を一方的に与えられるものではなく、普通の人が楽しむために創作するもの、ウィリアム・モリスのいう「生活の芸術」にした 今日はこのうち、2について書きたい。 1.アマチュアのレベル向上 動画投稿サイト「ニコニコ動画」に投稿された、主にアマチュアが作ったボーカロイド用のオリジナル曲*1は膨大な数にのぼる。趣味で曲を作っても、自分の声でボーカルを入れるのは気後れするし、歌ってくれる人もそばにいない、人に頼むとそれなりにコストがかかるので、ボーカロイドを利用したという人が多いようだ。これらの曲を聞くと、日が豊かになり、作詞・作曲を趣味で行う人の数が多くなり、そのレベルが高くなったことと、ソフトの技術進歩で、ボーカロイド

  • 理不尽にやると上手くいく - レジデント初期研修用資料

    ちょっと前、「ジューサーの中に金魚を入れる」という現代美術の展示があった。 ジューサーの中に金魚と水が入っていて、スイッチだけリモコンで、観客の側に置かれる。観客は誰もがそのスイッチを押すことができるようになっていて、「いつでも金魚を殺せる」という、その感覚が展示になっていた。 金魚の寿命を延ばすもの この展示で、実際にボタンを押せた人はたぶんいないのだろうけれど、これをたとえば、ジューサーに入れた金魚をインターネットで公開して、ネットの向こう側にいる誰もが、匿名のままそのボタンをクリックできるようにしておくと、誰かがボタンを押してしまう。多数決ルールを導入して、「ボタンを押した人が累計で10人を超えたら、ジューサーの電源が入ります」という看板を出しておくと、ボタンが押される閾値はますます下がる。 匿名ルールを廃して、たとえばTwitter のような、押した人をある程度トレースできるメディ

  • 「ヒトはなぜ戦争をするのか?」アインシュタインとフロイトの往復書簡 - リアリズムと防衛を学ぶ

    アインシュタインとフロイトが手紙で議論を交わしたと聞けば、その内容が気になる人は多いでしょう。ましてその内容が「戦争を無くすことはできるか?」だと聞けば、なおさらではないでしょうか。 ある時、”国連”がアインシュタインに提案したそうです。 「誰でも好きな一人を選んで、今の文明でもっとも大切な問いについて書簡を交換して下さい」 アインシュタインは書簡を送る相手にフロイトを指名しました。そしてアインシュタインは、彼が考える「今の文明でもっとも重要な問い」についてフロイトに手紙を書いています。 「人間を戦争というくびきから解き放つことはできるのか?」 ―これが私の選んだテーマです。 アルバート・アインシュタインより、ジグムント・フロイトへの手紙 アインシュタインは戦争を無くすための方法について自説を述べ、フロイトに見解を問うています。フロイトはそれに対し、主に心理学精神分析の見地から返信していま

    「ヒトはなぜ戦争をするのか?」アインシュタインとフロイトの往復書簡 - リアリズムと防衛を学ぶ