SFとはメカじゃないエイリアンでもない。結論はただひとつきれいなセミ・ヌードのねーちゃんである! 高橋留美子 タイトル カット 掲載はスターログ日本版1980年11月号。「SF枕草子(女流作家エッセイ・シリーズ改題)4」として見開き2ページ。 以下、テキスト起こし。 自我の確立にはたしたSFの役割 いつの頃からか私は臆病者である。子供の時分は暗闇なんかなんのその、怪談好きの鈍感者であった。それが何故、今はこのように臆病なのだろう。第一、なにが怖いのだろうと考える。と、思いあたるフシがいくつか出てくる。臆病風の吹き起こしは自我の確立と関係しているのだ。 自我の確立は遅かった方だと思う。高校にはいってやっとプライドに目覚めはじめたのだから。(SFとどういう関係があるのかとお思いでしょうが、結構あるんですよ。ないかな?)プライドはともかくとして、つまり高校生になってようやく、本を読んだらそれを咀