パナソニックは2月4日、2009年3月期の連結業績予想(米国会計基準)を下方修正し、最終損益が3800億円の赤字になる見通しだと発表した。消費不振や価格下落に加え、円高が追い打ちをかけた。同社の最終赤字は6期ぶり。今後も厳しい市場環境が続くとみており、全世界で1万5000人規模の人員削減に踏み切る。 修正後の予想は、売上高が7兆7500億円(従来予想から7500億円減)。営業利益は600億円の黒字(同2800億円減)、税引き前損益は3800億円の赤字(同4800億円減)となる見通し。配当予想も年間30円(従来予想は45円)に修正し、前期実績から5円の減配となる。 販売落ち込みは1~3月期にさらに悪化する見通しで、売上高の下方修正分のうち1~3月期分は6000億円に上る。特に企業向けの落ち込みが大きい。通期では600億円の営業黒字を確保するとしたが、4~12月期の累計営業利益・2545億円か