(CNN) 国連総会の委員会は18日、北朝鮮の人道に対する罪について国際刑事裁判所(ICC)への付託を勧告する決議案を賛成多数で採択した。 採決では111カ国が賛成したが、同決議案は勧告でしかなく、拘束力はない。19カ国は反対し、55カ国は棄権した。本会議での採決は12月に行われる。 国家をICCに付託できる権限を持つのは国連安全保障理事会のみ。国連総会には付託の権限はない。 反対票を投じた中国、ロシア、キューバなどは、決議案について、政治的な意図があり、将来的に他国が標的にされかねないと批判。北朝鮮の代表は同日の国連総会で、決議案は「現実を反映していない」と訴えていた。 北朝鮮は殺人や拷問、重労働、性的暴行、飢餓などを利用して政権を支え、国民を統制してきたとされる。 これに対して北朝鮮は、政治犯の収容所や人権侵害は存在しないと反論。米国やその同盟国が北朝鮮指導部の転覆を図っていると主張し