他人同士が結ばれて家族になる。その「化学反応」の結果は一般人の想定内であるはずがない。想定外の幸せを手にできるのが結婚の醍醐味なのだと思う。 2年前、さえない風貌の「おじさん」とボランティア精神で結婚してあげたという岡村亮子さん(仮名、39歳)。今ではむしろ自分のほうが救われていると驚いている。 「修道女みたいに暮らそうと思って…」 「離婚歴があって、年を取っていて、仕事も辞めちゃって、何も残っていなかった私は修道女みたいに暮らそうと思っていたんです。だから、薄毛でお洒落でもなくて薄給の夫と付き合いました。修業なので付き合ったら結婚してあげなくちゃいけません。今考えると夫に失礼な話ですよね。私、どうしてあんなに上から目線だったんだろう……」 ショートカットで若々しい雰囲気の亮子さん。言葉を選んでいるようで選んでいない。誠実なのにやや軽薄なところが魅力であり、他人から侮られてしまうこともあり