小学生の息子たちよ。いつも君たちが美味しい!って食べてくれる俺が作った牛丼。君たちがうまい!と言ってくれる時、いくらかクールに決めてるけど、本当は背筋がゾクっとするほど嬉しいんだ。君たちも大人になったら分かるさ。誰かに手料理を振る舞った時、口に合うか心配なんだけど、それを美味しい!って食べてくれる人がいたら、それはこの上ない喜びなんだ。 自分の子供に対しても同じだよ。それは離乳食までさかのぼる。俺はよく野菜を柔らかくした煮物を作ったんだけど、それを君たちが吐き出さずに食べてくれた時は、本当に嬉しかったんだ。手足をバタバタさせて、美味しい!って教えてくれたこともあったんだよ。覚えてねぇだろうなぁ。 そんな君たちも、いつか家を離れていくだろう。自炊なんてするかもしれないな。いつもコンビニ弁当だと辛いよな。今日は万一の為に書いとくよ。 万一、君たちが「親父の牛丼」を食べたくなった時に、これがある