新型コロナウイルスの感染拡大をめぐり、自治体の返礼品辞退や医療従事者へのいじめなどが相次いで表面化している。 【写真】マスクの出品についてメルカリが発表したコメント=2月4日 子どもや教諭らの感染も判明する中、2009年に新型インフルエンザの集団感染があり、中傷被害を受けた学校関係者は「予防対策の徹底など冷静な対応をして」と警鐘を鳴らす。 病院で院内感染の疑いが発覚した和歌山県湯浅町。ふるさと納税の返礼品をめぐる問い合わせが相次いでおり、感染への不安でかんきつ類の受け取りを辞退した人もいる。「要らないから有効に使って」と善意の申し出もあるが、町は別の品への変更などで対応。担当者は「辞退されると地元生産者が潤わない」と困惑する。 日本災害医学会(東京)は2月22日、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で感染者の搬送などをした医療従事者が、職場で「ばい菌」扱いされたり、子どもの保育園への登園