【ブチャ(ウクライナ中部)=笹子美奈子、ワシントン=田島大志】ロシア軍が制圧を宣言しているウクライナ南東部マリウポリの市長顧問は12日、親露派勢力がマリウポリのロシア併合に向けた準備を急いでいるとSNSで明らかにした。南部ヘルソン州でも親露派がロシアに併合を要請する方針を明らかにしたばかりで、プーチン露政権が一方的に領土の拡大を図る姿勢を強めている。 【動画】マリウポリの市街戦、至近距離からロシア軍車両を撃破 マリウポリの地元メディアは12日、ロシアへの併合に向けた「住民投票」が15日に実施される情報があると伝えた。〈1〉マリウポリを「飛び地」として併合〈2〉ドネツク州の親露派武装集団が実効支配する地域に統合――の2案があるという。親露派武装集団トップは最近、マリウポリをリゾート地として再建する案を一方的に表明した。