自民党で長年活動し、厚生労働相などを歴任した参院議長の尾辻秀久氏(83)=南さつま市出身=は8日、南日本新聞の取材に、2025年の次期参院選に立候補せず、今期限りで勇退する意向を明らかにした。議員任期が満了となる同年7月まで、議長の職責を果たす考えも示した。 残された命、語り部として生きていく―32歳で父は戦死、尾辻参院議長が追悼の辞 「この平和、大きな犠牲の上に築かれている」 理由について尾辻氏は「年齢や体力などを考慮し、これからさらに6年、今まで通りの議員活動をするのは難しいだろうと判断した」と語った。「今は精いっぱい任期を全うしたい。議員として鹿児島最優先で仕事に臨む」と強調した。 この時期に勇退意向を明かしたことに関し「参院鹿児島選挙区は1人区。自民党や県連が公認候補を決める時間的猶予も必要だ」と説明。後継を巡っては「今後の日本に必要な、しかるべき人が選ばれると信じている」と述べた
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