両親への自殺ほう助の罪に問われている歌舞伎俳優の市川猿之助被告が、初公判の被告人質問で「申し訳ないことをした。後悔でいっぱい」と述べました。 市川猿之助こと喜熨斗孝彦被告(47)は、5月、東京・目黒区の自宅で大量の向精神薬をすり潰して水に溶かし、両親に服用させて死亡させた自殺ほう助の罪に問われています。 東京地裁で開かれた初公判で被告人質問が行われ、猿之助被告は弁護側から事件後の心境について問われると「申し訳ないことをした。後悔でいっぱいであります」と述べました。 何を後悔しているかについては「そういう選択をしたこと。父も母も亡くしてしまったこと」などと時折声を詰まらせながら答えました。 猿之助被告は法廷に濃紺のスーツ姿で現れ、「間違いありません」と起訴内容を認めています。