「アメリカ合衆国を救い、イスラエルを救おう」 トランプ前大統領がこう言えば、バイデン大統領も「イスラエルとともにある」とビデオメッセージで訴える。 ワシントンで開かれたイスラエルを支持する大規模なイベントでの一幕だ。 なぜアメリカはイスラエルを支持し続けるのか。その背景を取材し、見えてきたものとは。 (ワシントン支局記者 西河篤俊) “特別な関係”と称される、アメリカとイスラエルの関係。そう呼んだのはあのケネディ大統領とされる。 両国の歴史はさらにさかのぼる。 アラブ諸国との対立の中で、イスラエルが建国を宣言したのは1948年。世界に先駆けて、承認したのがアメリカだった。 宣言からわずか11分後だった。 その特別な関係を象徴するのが多額の軍事支援だ。 アメリカがイスラエルに提供する軍事支援は、年間で38億ドル規模。アメリカの軍事支援先としては、イスラエルが世界でダントツトップだ。 さらに、