地味だが強い。広島は交流戦最終戦となった16日の楽天戦(楽天モバイル)に3―5で敗戦。球団創設20年目にして楽天に初優勝をさらわれたが、赤ヘル軍団も10勝8敗で7年ぶりの勝ち越しを決めた。セ首位で21日からのリーグ戦再開を待つが、新井貴浩監督(47)を中心とするチームの風通しは12球団屈指のレベルになりつつある。 【写真】広島・矢野に「逆ギレ」されたベテラン選手 4連勝フィニッシュこそ逃したが、チーム防御率2・18は両リーグトップで先制した試合24勝8敗1分け。「守り勝つ野球」こそ最大の武器だが、強みはそれだけではない。他球団の関係者も「広島は雰囲気いいよね」とうらやむ新井監督のマネジメント力だ。 それを象徴する出来事が大瀬良大地投手(33)がノーヒットノーランを達成した7日の試合後に起きた。新井政権ではプロ初安打や初勝利を達成した選手の節目に、チームの勝敗に関わらず全員で祝うのが恒例だ。
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