<直撃インタビュー「プロ野球選手会」#3> 會澤会長「僕は高卒でプロに入ったんですけど、高卒の選手は40歳までプレーするのが大変なんです。18歳、19歳から一軍、二軍で毎日試合をして、泥だらけになるまで練習していたら、ピークアウトが早くなるんですよね。僕自身の経験からもFAは早く取りたかったなというのがある。一方で、社会人の選手は入団が遅いので、FAを取ったときには30歳を超えている。(FA取得日数を)1年でも短くしたら、人生が変わるんじゃないかという思いがある」
知人女性への強制性交の疑いで書類送検され、嫌疑不十分で不起訴処分となった西武・山川穂高内野手に対して、西武球団は9月4日に「無期限で公式戦への出場停止」とする処分を発表した。 「不起訴処分になったとはいえ、これだけ世間を騒がせた。主力選手としての責任ある立場ということもあるので、球団としては今回の事態を重く見て、しっかり処分すべきだと判断した」 都内で開かれた12球団実行委員会後に西武・飯田光男球団本部長が取材に応じ、処分に対する球団の考えをこう明らかにしている。 「不起訴処分」を受け、球団としてペナルティー 山川は昨年11月に港区のホテルで20代の女性に性的暴行をしたとして、女性側から被害届が出された。警視庁麻布署が捜査に乗り出し、今年5月に東京地検に書類送検されたが、8月下旬に不起訴処分となっている。 5月11日に「文春オンライン」が事件を報道した翌12日に、西武球団は「総合的に判断し
4日間でトレンド入り3回…何者? ――4月1日の時点で「中日が仮に外国人投手獲得するとしたらウンベルト・メヒア辺りだと思う」と投稿。その予言が的中したと話題を呼びました。「赤味噌さんは“中の人”ではないか」という声があったほど。 赤味噌 まさか(笑)。「中日と外国人選手が大好きな男」とだけ言っておきます。メヒアの件は、朝起きて自分の名前(アカウント名)がトレンドに入っててビックリしましたね。獲得してほしいと思っていた選手なので純粋に嬉しいです。 ――中日の正式発表が5月24日。驚いたのが、赤味噌さんは5月16日の時点で獲得を決定づけるような投稿をしているんですよね。メヒア投手の奥様がインスタグラムで中日の公式アカウントをフォローした、と。
青春の押し付け問題 大人が選手を自分好みのストーリーに当てはめようとする、いわば、青春の押し付け問題。これも高校野球が抱える、そして解決していかなければならない大きな課題の一つです。高校野球はシンプルに言えば、高校生がただ野球をやっているだけですが、真夏の風物詩やお祭りのように捉えている人が多く、もはや非常に巨大なエンターテインメントとなっています。新たなヒーローの出現や感動的なゲームを望むファンがいて、また、それを売り込んでいこうとするメディアの存在もある。そこで過剰に膨らまされたドラマに、それを望むファンが喜んで食いつく。こうした土壌が高校野球にはあると思います。 そしてそれを支えているのが、春と夏の全国大会が公共放送で全試合生中継され、その面白さを全国民レベルで共有できてしまうところなのです。一部からは「試合が面白いのだから、いまのままでいいじゃないか」という意見も聞かれますが、それ
WBCの歓喜から1カ月余りが経過した。 この間もロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手らの活躍が、連日、テレビの情報番組を賑わせ、まだまだあの熱狂の余韻をファンは楽しむ日々が続いている。 その一方で、大会後になかなか状態が上がらなかったり、故障で戦線離脱して苦しんでいる選手がいるのも事実だ。 ヤクルト・村上宗隆内野手は開幕後もスランプが続き、4月終了時点で1割5分7厘という低打率に喘ぎ、本塁打もまだ2本という現状にある。またDeNAの牧秀悟内野手も打率2割3分5厘の3本塁打と本来の力からするとかなり低い成績に低迷し、投手でも日本ハムの伊藤大海投手は5月2日に開幕5試合目で初白星をマークしたが、防御率4.71と振るわない。 さらに心配なのは今回のWBCに出場したメンバーで、すでに5人が故障やコンディション不良で戦線を離脱しているという事実である。大会中に右手小指を骨折した西武・源田壮亮内野手
通訳としてWBCを4大会連続でサポートしてきた僕も、今大会ほど興奮し、心動かされたことはありませんでした。いまは正直WBCロスですが(笑)、この機会に通訳の目線から見た「もうひとつのWBC」について、綴ってみたいと思います。 当初、日本はWBCへの参加に積極的ではなかった 僕がはじめてWBCの構想を聞いたのは2005年7月、MLBのオールスターゲームが開催されたデトロイトでした。ホームラン競争の前にMLBとMLB選手会が記者会見を開き、野球のグローバル化を掲げた国際大会の概要を発表したのです。 今となっては信じがたい話ですが、当時、分配金の不平等さに抵抗を示していた日本は、アメリカとの国交正常化前だったキューバと並んでWBCへの参加に積極的な姿勢を取っていませんでした。世界各国の国旗がずらり並んだ壇上に、日の丸がない光景を見ながら「日本とキューバが参加しない大会なんて、盛り上がるのかな?」
二刀流で開幕出陣――。球史に名を刻むその瞬間を控え、前日8日の公式会見に出席した大谷翔平が答えた最後の質問は、自分のことではなくチームメートに関するものだった。日系人初の日本代表入りを果たしたラーズ・ヌートバーについて聞かれた大谷は、口元に少し微笑みをたたえながらも、その言葉に力を込めた。 「明日の試合でまず、声援が大きければ大きいほど、やる気にもなるでしょうし、自分が日本という国に受け入れられてもらえているのか、本人もわかると思う。ぜひ、素晴らしい声援を送ってもらえれば、僕としても嬉しいかなと思います」 シュアな打撃とナイスガイぶりで日本の野球ファンの心を掴んでいる“たっちゃん”。既に注目は高まっているが、スーパースターの大谷が「僕としても嬉しい」と言うのなら、向けられる声援はさらに熱量を増すだろう。海を渡って日の丸のユニフォームを纏い、「日本代表」としての戦いに挑むヌートバーを後押しす
9・18日本武道館で行われた全日本プロレスの50周年記念大会に合わせて、“不沈艦”スタン・ハンセンが久しぶりに来日をはたした。 ハンセンは、1970年代半ばから2001年1月の引退まで約25年もの長い間日本プロレス界のトップに君臨し続けた最強外国人レスラー。現役時代の来日回数は実に131回を誇るだけに、その人気は今も健在で、日本滞在中は精力的にトークイベント等ファンとの交流を持ち、どこも盛況だったようだ。 9月17日には京セラドームのオリックス・バファローズ対福岡ソフトバンク・ホークス戦で始球式にも登場。トレードマークのロングホーンつながりでパワーを与え、それがバファローズのパ・リーグ逆転優勝につながった……と、プロレスファン的には勝手に思いたいところだ。 ちなみに、ハンセンといえば左腕から放つウエスタン・ラリアットが必殺技だが、始球式では右投げだったので、今回インタビューする機会があった
格闘技 プロレス 「アンチの存在も面白さ」大人になったスターライト・キッドが語るヒールの充実感と“マスクウーマンの野望”《新成人特別グラビア》
スターダムにおいて、鹿島のキャラクターは異彩を放っている。黒いコスチュームをまとった細身の体には、ふてぶてしさと自信が同居しているように見える。 「鹿島沙希はキャラクターではない。不思議とリング上では素の自分が出せるし、どこへ行っても応援し続けてくれるキモオタのことは大好きです」 「見るんじゃなくて、自分でやりたいの?」 島根県で過ごした少女時代。いつの間にか、鹿島はプロレスというものに魅了されていた。 「お母さんがプロレス大好きで、夜中にテレビで見ていたんです。私も自然に、起きていたら一緒に見るようになった。小学校高学年くらいですね。島根でプロレスが開催されるときは、会場でも観戦しました。でも、女子プロレスは知らなかったんですよ。ある日、たまたまチケットをもらったんですけど、あまり興味はなかったんです。失礼な話ですけど、『女子プロレスか、どうしようかな?』みたいな。正直まったく乗り気じゃ
「高い身体能力を持っている塩見(泰隆)が、ようやく1番打者に固定できるようになったし、オスナ、サンタナのふたりが4月のいい時期に合流できて、相手に圧力をかけられるようになった。それに、4番のムネ(村上宗隆)がよくボールを見極められる。外国人ふたり、それに村上といった中心打者が我慢強ければ、それはチーム全体にいい意味で伝染していく。得点力が上がったのは、地味にそのあたりも大きいんじゃないかな」 たしかに、日本シリーズひとつとってみても、6試合を戦って、ヤクルトは21個の四球を選んだのに対し、オリックスは15個。投手の制球力に起因するところもあるが、ヤクルトの打者はシーズンを通して“patient”=打席で粘り強さを発揮したことは間違いない。 巨人、阪神のダグアウトとは対照的だった 選手たちは、ある意味で「同期」していたように思う。 打線全体としてストライクとボールの見極めをしっかりと行い、フ
昨今、SNSを活用しているプロレスラーはたくさんいるが、その多くは告知や自分のことについての投稿であり、家族を含めたプライベートを公開している人は意外と少ない。 そんな中、新日本プロレスの所属最年長レスラーである永田裕志は、レスリングを習っている小学6年生の息子、裕生(ゆうせい)くんと一緒にトレーニングしたことなどをたびたび投稿している。 プロレスファンであり、将来はプロレスラーになる夢も抱いているという息子を、元レスリング全日本王者で、プロのリングでもIWGPヘビー級王座を始め、数々の栄光を手にした父はどう思っているのか。永田裕志の子育て論を聞いてみた。 ◆◆◆ 新日本プロレス最年長レスラー・永田裕志の子育て論 ――永田さんはここ数年、SNSに息子さんと一緒にトレーニングした後の写真なんかをよく載せてますよね? 永田 そうですね。アマチュアレスリングをやってるっていうこともあって、一緒に
「原監督 私の用兵ミス」「原巨人V3消滅」「原政権ワーストタイ10連敗」 9月から10月にかけて、スポーツ報知には連日そんな見出しが並んだ。8月29日、巨人が今季99試合目で4月1日以来の首位に立ち、チーム全員で神輿を担ぐ“わっしょいベースボール”でリーグV3へのラストスパートをかけるはずだった勝負の9月。4日の阪神戦(甲子園)にサヨナラ負けで首位陥落すると、5日の同カードでは6回の守備からキャプテン坂本勇人を下げて、6点リードを追いつかれ、まさかのドローに終わる。24日の阪神戦(東京ドーム)でも、最終回に同点に持ち込まれ痛恨の引き分け。さらに26日の敗戦で自力V消滅……。 そして、10月5日からの1位ヤクルトとの三連戦にトドメの3タテを食らい、首位とのゲーム差は今季最大の8.5に広がった。事実上の終戦を迎えると、もはや神輿を担ぐ気力もなく、そこからチームは泥沼の10連敗と一時はBクラス転
東京五輪の野球日本代表はメンバー発表の翌日に、故障で広島・會澤翼捕手が代表入りを辞退するアクシデントに見舞われることになった。 東京五輪の侍ジャパンはベンチ入り24人という限られた選手数の中で捕手は2人制で臨むことを決めていた。そこで選ばれたのが會澤とソフトバンクの甲斐拓也捕手の2人だった。 その中で今季の會澤は下半身のコンディション不良で5月4日に一軍登録を抹消されて、そもそも五輪に間に合うかどうかが危ぶまれる状況だった。 稲葉監督が會澤の招集にこだわった理由 実際問題として5月31日に行われた代表メンバーの最終選考会議の時点ではチームでもまだ戦線復帰しておらず、ようやく6月3日に一軍に登録されたばかりだ。実戦の中でのコンディションがどうなのか、代表として動ける状態にあるのか等々は、全く未知数のままだったが、それでも稲葉篤紀監督は會澤の招集を決めていた訳である。 もちろんこの2人の他にも
「あれは漫才じゃない」――2020年のM-1王者が生まれると、漫才をめぐるかつてないほどの論争が巻き起こった。なぜあれほどの賛否を呼んだのか? 出場した漫才師たちのインタビューから、その答えに迫っていく。 49歳の長谷川雅紀(まさのりさん)と42歳の渡辺隆、M-1最年長ファイナリストになった錦鯉。2人が振り返る初めてのM-1決勝の日、9番手で呼ばれるまで。(全3回の1回目/#2、#3へ) ――大会前、関係者やメディアの間で、「錦鯉に優勝して欲しい」という雰囲気がすごくて。とても愛されているコンビなのだなと思っていました。 長谷川 やっぱり年齢でしょうか。僕なんて、もう49歳なんで。「中高年の星」みたいな。 渡辺 介護の精神でしょう。でも、ありがたい話です。 ――渡辺さんは42歳ですが、長谷川さんがいなかったら、渡辺さんは渡辺さんで史上最年長ファイナリストになっていたんですよね。M-1は結成
5年連続打率3割を達成した鈴木誠也。プロ9年目を迎える来シーズンは野手キャプテンとしてもチームを引っ張っていく 例年よりも広島は、静かなオフとなっている。 新型コロナウイルス感染拡大予防のため、球団は一軍本拠地マツダスタジアム、二軍の大野練習場の使用を午前と午後に分けている。練習時間が限られる環境で、自宅などでトレーニングするなど、選手個々に工夫も見られる。 そんな今オフ、ある選手の姿をまったくと言っていいほど見ない。昨オフまで毎日のように姿を見せていた鈴木誠也の姿が、今年はないのだ。 「もうすべて埋まってパンパン」と言っていたのに…… 「今年は休もうと思って。12月いっぱいは何もしません。(シーズンオフが)1月31日まであると思うので、ギリギリまで休みたいと思います」 球団歴代野手最高年俸の推定3億1000万円で契約を更改した9日の会見での言葉を信じてはいけない。今季終盤にはすでにオフの
日本シリーズについて「全てにおいて、われわれは劣っていた」と語った原辰徳監督。巨人はDH制の導入に前向きだが…… セ・リーグの来季の指名打者制度導入がなくなった。 セ・リーグは12月14日に理事会を開催。席上、巨人・山口寿一オーナー(読売新聞グループ本社代表取締役社長)が文書を提出し、来季の指名打者制度の暫定導入を提案した。しかし、この提案に他球団はこぞって反対し、来季導入は事実上の見送りとなった。 「今の段階では来季、(指名打者制度を)入れるのは止めましょうという感じです。セ・リーグを強くすることについては、永続的に考えていかないといけないというまとめ方です」 理事会後にこう語ったのは阪神の谷本修球団本部長だった。 巨人の提案は全く相手にされなかった 新型コロナウイルスの蔓延に収束の気配が見えないばかりか、むしろ拡大の様相を見せる中での理事会。すでに発表された2021年の日程では3月26
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