個人事業主(選手)と雇用者(球団)の待遇改善交渉などを行い、ほとんどの日本人選手が加入している組織、日本プロ野球選手会。今オフ物議を醸した人的補償、球界スター選手の脱退に対する選手会の本音とは。会長・會澤翼氏(広島)、事務局長・森忠仁氏、顧問弁護士・松本泰介氏がロングインタビューで語った。第3回は「プロ野球界の問題点」について。〈全3回の3回目〉 ◆◆◆ 佐々木朗希はキャンプ入り直前にロッテとの契約を更改したが、球団との間でメジャー挑戦をめぐっての話し合いが長期化していた。 ロッテ・松本尚樹本部長が「彼がごねたわけではない」という大人の姿勢を見せたことで一件落着したが、この問題は今後の野球界にとって大きな意味を持つ。昨今、メジャーを志望する選手が後をたたず、プロ入り前からその夢を抱く選手も少なくない。佐々木麟太郎(花巻東)のように米大学(スタンフォード大)に留学するという道を選ぶ選手も出て