痛風は、名前が知られているわりには、どんな病気かよく知らない人が多いようです。自覚症状がほとんどないため、病名の由来である「風に吹かれただけでも痛む」ほどの激痛に見舞われ、初めて痛風について関心をもつ人が大半です。 ところが現在、成人男性の5人に1人は痛風予備軍といわれるほど増えていて、決して人ごとではありません。しかも、従来は中高年の男性に多かった病気ですが、最近は食生活の変化に伴って20~30歳代の若い男性にも目立ってきています(※1)。 痛風の直接の原因は、血液中の老廃物のひとつである「尿酸」です。尿酸が一定量以上に増えると、その結晶が関節部分に蓄積し、やがて炎症と激しい痛みを引き起こします。 痛みが起こる場所は、足の親指の付け根が最も多く、全体の約7割を占めています。そのほか、足首、くるぶし、ひざ、耳などにもみられます。 突然の激痛におそわれることが多いのですが、人によっては軽い関