自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、先月亡くなった細田博之前衆院議長が、現在の安倍派である細田派の会長をしていた際、細田氏からキックバックの金額について具体的な指示を受けた議員がいることが新たに分かりました。 安倍派の政治資金パーティーでは、パーティー券の収入の一部が派閥側から議員側にキックバックされ、政治資金収支報告書に記載せず、裏金にしていた疑いがあり、東京地検特捜部は、すでに議員本人や秘書らに聴取を行っています。 この問題について、安倍派の関係者がJNNの取材に対し、「細田博之前衆院議長が派閥の会長だったころ、キックバックの具体的な金額を議員に伝えていたことがあった」と証言しました。 細田氏は2021年、派閥の会長を退きましたが、関係者によりますと、細田氏がキックバックの金額を議員に伝えていたのは、会長を退く数年前だということです。細田氏が収支報告書の不記載について指示を
自民党安倍派(清和政策研究会)の塩谷立座長は10日、細田博之前衆院議長(衆院島根1区)の死去を受け、「常に沈着冷静で、頼りがいのある政治家だった。後ろ盾を失った思いだ」と述べた。国会内で記者団の取材に応じた。細田氏は平成26年~令和3年に同派の会長を務めた。 【写真】先月の辞任会見で、安倍晋三元首相の名前が入った湯飲みを手にする細田博之前衆院議長 塩谷、細田の両氏は平成2年の衆院初当選同期。塩谷氏は、「(細田氏は)いずれ派閥に戻りたいとの意向もあったと聞いていた。元気で戻ってこられると思っていたので、誠に残念でならない」と語った。 細田氏は議長退任前に記者会見を開いたが、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係について、説明が不十分だとの指摘も受けていた。この点について、塩谷氏は「会見をやったことが説明責任になる」との認識を示した。
10月13日、衆院議長公邸で開いた記者会見で、次期衆院選への立候補の意向を表明した細田博之氏の声は明らかに病気の影響が感じられた。党勢が厳しい時でも、いつも飄々(ひょうひょう)としていた姿はなかった。 【写真】細田博之氏死去 多臓器不全、79歳 それでも、会見前の同月上旬、島根県議らに直接電話で支援を求める動きをしていたという。三権の長にも就いたベテランの執着の訳はどこにあったのか。 小泉純一郎政権の2004年5月に官房長官に登用され、4年4カ月後には自民党幹事長に就くなど要職を歴任した。 「最大の強みは、総理を狙わないところ」が、永田町での細田氏評だった。本人への取材で党内の権力闘争の類いの話をほとんど聞いたことがなかった。 国と地方財政の構造改革を掲げた小泉首相が検討を指示し、党内抗争の火だねとなった道路特定財源の一般財源化問題では「その中で道路の選択が一番にくればいい」と粛々と進め、
体調不良のため先月、衆議院議長を辞任した自民党の細田博之氏が10日午前、東京都内で亡くなりました。79歳でした。 細田氏は衆議院島根1区選出の当選11回。旧通産省で勤務したあと平成2年の衆議院選挙で初当選し、これまでに官房長官や自民党の幹事長、総務会長などを歴任しました。 また、自民党安倍派の前身の細田派で会長も務めました。 そしておととし11月、前回の衆議院選挙を受けた特別国会で衆議院議長に就任しました。 細田氏は先月13日に記者会見を開き、ことし7月に脳梗塞の症状が出て別の病気も含め治療を受けていることを説明した上で「国会運営が停滞することは避けなければならない」と述べ、議長を辞任する意向を明らかにしました。 そして先月19日、海江田副議長に辞任願を提出し20日に辞任しました。 一方で、衆議院議員は続けるとして次の衆議院選挙の立候補に意欲を見せていました。 細田氏は旧統一教会との関係を
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点や女性記者へのセクハラ疑惑が報じられ、体調不良を理由に衆院議長を辞任した細田博之衆院議員=島根1区。次期衆院選への立候補に意欲を示しているものの、医師から再入院を指示されていたことが分かり、選挙戦を支える県議から「引かせてもらう」と声が上がるなど、地元に暗雲が垂れこめている。 【写真まとめ】細田氏の手元には「安倍晋三」の文字… 細田氏は7月、熱中症の症状を訴えて都内の病院に救急搬送された。その後、主要な行事での欠席が続き、9月上旬には「脳血管に関する予防的な治療」のため入院。10月13日に議長公邸で開いた会見では、脳梗塞(こうそく)の症状が出たなどと議長辞任の理由を述べる一方、旧統一教会との関係やセクハラ疑惑については曖昧な説明に終始した。 島根1区内の県議らは23日、細田氏に医師から入院治療の指示が出されたことを受けて協議。党関係者や企業・団体の
記者会見を開き、衆院議長辞任の理由を説明する細田博之衆院議員=10月13日、東京・永田町、衆院議長公邸 7月に入院し、体調不良で衆院議長を辞任した細田博之衆院議員(79)=島根1区、11期=が再入院することが21日、関係者への取材で分かった。細田氏が出席し、28日に松江市内で開かれる予定だった自民党島根県第1選挙区支部の会合は延期されるとみられる。 関係者によると、入院は23日以降を予定。症状や入院期間は 明らかになっていない。自民島根県連の絲原徳康幹事長は「入院されると聞いている。28日に予定していた会合も延期になる可能性が高い」と話した。23日に島根1区内の党所属県議が集まり、対応を協議する。 細田氏は13日に東京都内で開いた記者会見で、7月に入院し、脳梗塞の手術を受け、薬の副作用の影響で議長の公務を果たせない恐れがあるとして辞任を正式に表明。次期衆院選には立候補する意向を示した。19
旧統一教会との関係や女性記者へのセクハラ発言の有無が問われている衆議院島根1区選出の細田博之衆議院議長に対し、島根県内の女性団体が、18日、議員辞職を求める申し入れをしました。 【写真を見る】「開き直りですよね」 細田博之衆議院議長の議員辞職求め 女性団体が申し入れ 細田議長は、13日の記者会見で、体調を理由に議長を辞任するとした一方、次期衆院選の立候補を表明。旧統一教会との関係やセクハラ疑惑は否定しています。 18日は、新日本婦人の会島根県本部の山﨑泰子会長が、松江市の細田事務所訪れ 議員辞職を求める申し入れ書を事務所スタッフに手渡しました。 新日本夫人の会島根県本部・山﨑泰子会長 「セクハラに対する開き直りですよね。問題ないとご自分で仰るだけでは全く納得できないし解決にならない。」 こうした動きについて有権者は 松江市の女性 「(議長は辞め)議員は続けるってどういうこと?みたいな。」
皆さんこんにちは。任期途中でございますが、このような形で途中で辞任いたしたいということは誠に残念でございますし、皆さんに申し訳ないと思っております。心からおわび申し上げます。このたび衆院議長の職を退任させていただきたいと考えております。正式には、召集日(20日)の朝に海江田(万里)副議長に対して議長職の辞職願を提出するつもりですが(※事務方から19日提出と訂正)、本日、臨時国会の召集が正式に決まったということで、なるべく早いタイミングで説明させていただきたいと思い、みなさまにお集まりいただきました。 衆院議長 憲法41条で「国権の最高機関で国の唯一の立法機関」と定められた国会の衆院のトップ。首相や最高裁長官、参院議長とともに「三権の長」と呼ばれる。議院秩序の保持や議事整理などを行う。歳費はボーナス(6月と12月)を含め、計約3642万円。議長公邸や議事堂内の議長室、議長車を使用でき、衆院職
旧統一教会とのつながりやセクハラ疑惑が指摘された細田博之衆議院議長が会見を開きました。細田議長はこれまで公の場では説明せず、文書で説明してきました。直接話を聞きたいと、50回以上にわたり細田議長に直撃取材をし、無視され続けた記者がいます。ようやく開かれた会見をどう見たのか、聞きました。 【写真】50回以上無視され続けた記者「細田議長はこちらをずっと見ていた」 ■細田衆院議長「特別な関係はございません」 山本恵里伽キャスター: 細田議長の会見に出席したnews23の宮本晴代記者、そしてTBSラジオの澤田大樹記者とお伝えしていきます。 喜入友浩キャスター: 澤田さんは、公の場での説明を拒んできた細田議長に50回以上にわたり直撃取材を行い、無視され続けてきた記者です。 ようやく開かれた会見、細田議長は説明責任を果たしたのでしょうか。 Q.細田議長自体は、旧統一教会をどう思っているのか。 細田博之
細田博之衆院議長による13日の記者会見は、時間などの制約がある中で行われ、記者からは「打ち切るな」などの怒号が飛び交った。 【主な経歴】細田 博之(ほそだ ひろゆき)氏 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係など、ようやく記者会見での説明に応じた細田氏だったが、質問に正面から答えない場面も目立った。 衆院は当初、会見時間を30分間とし、原則記者クラブ加盟社各1人の出席しか認めなかった。映像や写真の撮影も冒頭発言のみで、衆院事務局は「細田氏が決めた。会見場に人数の制約がある」と説明した。 記者クラブ側は、十分な時間の確保と参加者枠の拡大、映像・写真の撮影を最後まで可能とすることを要望。このうち映像・写真については改善されたが、野党からは「ジャニーズ(事務所)会見のNGリストよりもたちが悪い」(小池晃共産党書記局長)などと批判の声が上がった。 会見時間は結局1時間弱に延びたが、質問機会を求
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係が指摘されてきた細田博之衆院議長(79)が13日、ようやく記者会見に応じた。しかし、具体的な説明を避け続け、記者の質問が続く中で会見を一方的に打ち切った。自らの説明責任を果たすことに対する「逃げの一手」の姿勢は、三権の長の権威を傷つける結果となった。 55分間で打ち切り 参加者の制限も 教団と密接な関係があるとの疑惑から1年以上が経過して開かれたこの日の会見。午後2時から約55分間行われたが、質問が続く中、打ち切られた。 衆院事務局は事前に会見時間を30分間とすることや参加者の制限を通知。報道各社で構成する衆院記者クラブは制限を撤廃するよう要請したが、事務局側は時間制限について細田氏の体調を考慮したとし「議長の体調や判断で、多少延長される可能性は否定しない」などと回答していた。参加者制限の全面撤廃は会場の広さを理由に応じなかった。 「やっぱり議長職
細田博之衆院議長が13日開いた記者会見は、参加する記者を1社1人に限定した上、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係やセクハラ疑惑について曖昧な説明に終始した。企業の危機管理に詳しい西山守・桜美林大准教授は「民間企業ではありえない対応。単純に比較できませんが、ジャニーズ事務所の会見よりもひどかったとも言えます」と厳しく批判した。 【写真まとめ】会見中の細田氏の手元に「安倍晋三」の文字 細田議長は教団と自身の関係について2022年9月に説明文書を公表したが、1年以上も会見に応じてこなかった。西山氏は「企業が不祥事を起こした場合、こんなに長期間会見を開かないのは許されません。過去には社長のパワハラが問題視された企業が、会見も辞任もせずに株価が低迷した例もあります」と指摘する。 会見の冒頭で、細田議長は体調不良による議長辞任を表明。記者から教団やセクハラの問題について質問が続く中、最後は「な
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