「好きなことをとことんやったら、変人扱いされる。いつからそんな世の中になったんかな」。度重なる眼疾や敗北を乗り越え、三たび世界バンタム級王座に就いた辰吉丈一郎(52)。1990年代を疾風のごとく駆け抜けた「浪速のジョー」は、最愛の父の享年と同い年になった今もボクサーの肩書を捨てようとしない。やんちゃの限りを尽くした少年時代、ボクサーとしての栄光と挫折、その傍らに常にあった家族の存在。現役にこだわり続けるカリスマが自らのボクシング人生を語りつくす。(文中敬称略/撮影:山口裕朗/Yahoo!ニュース オリジナル RED Chair編集部) 「単純にすごい、強い。それしか言いようがない」 この人らしい飾り気のない言葉だった。今をときめくスーパースター、井上尚弥について語ったときである。インタビューの約1週間前、元5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)をわずか2ラウンドで沈め、日本ボクシング界
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