東京オリンピック・パラリンピックをめぐる汚職事件で大会組織委員会の元理事に賄賂を贈った罪に問われている出版大手「KADOKAWA」のオリンピック担当の元室長に対し、東京地裁は懲役2年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。 「KADOKAWA」のオリンピック担当室長だった馬庭教二被告(63)は、前会長の角川歴彦被告(79)らと共にスポンサー契約で便宜を図ってもらうために、大会組織委員会元理事の高橋治之被告(79)におよそ6900万円の賄賂を贈った罪に問われています。 きょうの判決で、東京地裁は「会社のブランド力向上などの利己的な動機があった」「多数の関係者の努力によって作り上げられた大会に汚点を残した」と指摘しました。一方で「角川被告の意向に従い、従属する立場だった」として、懲役2年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。 馬庭被告はこれまでの裁判で起訴内容を認めていて、法廷で読み上げ