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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/okuzaki_kenzo (2)

  • 最終章 その後の神軍 - 奥崎謙三 神軍戦線異状なし

    今は亡き遠藤弁護士も、出所後の奥崎は全く変わってしまったと言っている。出所前に散々に困らせられて、尚、遠藤の目には奇怪に映ったのだろう。出所前に遠藤に宛てた手紙には 「新泉社が獄中から出版した、印税を払ってくれないので、出所したら社長を殺します。殺す現場はテレビ局に撮影して貰います」 と書いてあったらしい。遠藤は困ったなと思っていたら、一九九七年九月に奥崎がひょっこり予約無しで現れたそうだ。遠藤のが応対したが、何やら新興宗教の教祖として活動をはじめたとかいう話を聞いたらしい。これは「神様の愛い奴」の収録が終わったくらいの時期になる。以後、遠藤は奥崎と関わり合いになることは無かった。 しかし、当に奥崎は変わってしまったのか?その答えは沢木耕太郎氏のルポにあった。沢木氏は不敬列伝で奥崎のゴッドワールドを「理想社会」として描写している。沢木氏は奥崎の「理想社会」をよく呑み込めないとしていた。

    最終章 その後の神軍 - 奥崎謙三 神軍戦線異状なし
  • 第七章 殺人者 - 奥崎謙三 神軍戦線異状なし

    警察署で凶器を取り出し、 「いま、楠六交差点のそばで人を刺してきた」 といい、奥崎は緊急逮捕された。刑事は慌てながら 「落ち着け、落ち着け」 と奥崎に焦りながら言う。そして取り調べを受けている最中に、 「病院で延原が仏になった」 と知らされた。痛い目に遭わせるだけの目的であったのが、殺人になってしまい、愕然とした気分になった。 奥崎の弁護は元判事である山脇弁護士が担当した。起訴状には殺意有りと記載されていて、奥崎は殺意がなかったことを抗議するが、山脇弁護士は情状酌量を狙う方針を採ろうとしたので、意見がい違い、山脇弁護士は解任される。最終的に判旨では、「殺意有り」という判断が下された。この頃から奥崎の弁護士に対する不信感が芽生えた。そういうこともあり、以降の裁判で奥崎に解任された弁護士は数知れない。 その後、国選弁護士が奥崎を弁護したが、刑事事件を一人で戦うことは無謀にも等しく、裁判官の心

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