「血液型で分かること」と聞くと、性格診断を連想する人が多いかもしれません。では、血液型と病気のリスクに関連があることはご存じでしょうか。血液型ごとにかかりやすい病気やその理由などについて、東京医科歯科大学の高山渉先生にお話を伺いました。 「血液型」は誰もが知っているものですが、実は非常に多くの種類があります。私たちが日常的によく耳にする血液型は「ABO式血液型」と呼ばれるものです。赤血球の表面にある物質(抗原)の違いによって、A、B、O、ABの4種類に分類されています。 血液型が特に重要となるのは、輸血を行うときです。別の血液型の血液を輸血してしまうと、本来の自分の血液との間で、アレルギー反応のような副作用が起きてしまいます。血液には抗原を攻撃する成分(抗体)が含まれており、例えばA型の人にB型の血液を輸血すると、B型の血液に含まれる抗体がA型の抗原を攻撃してしまうのです。そのため、輸血は