GNU/Linuxデスクトップには、どれだけWindowsに似せるべきかという問題がついてまわる。普通は、新しいユーザにも馴染みのある外見を持たせるべきか、あくまでも論理性を最優先にして開発を進めるべきか、という観点から激論が戦わされるが、最近、ブラジルで Famelix というディストリビューションの身の上にやや毛色の変わった出来事があった。どうやら、外見をWindowsに似せ、性能でそれを凌駕することにも危険がつきまとう。その危険とは、著作権侵害の汚名と、Windows大好き経営陣による方針の転換である。 Famelixは、ブラジルのサンタカタリナ州にあるガラミリム都市大学(Faculdade Metropolitana de Guaramirim - FAMEG)で開発されたディストリビューションで、名前に大学名が反映されている。基本にはDebianがあり、KDEデスクトップを使用し