卒業式を終えた早大生たちが赤ら顔で練り歩く夜の東京・高田馬場。酔客が行き交う駅前ロータリーで怒号が響き渡ったのは、日付を跨いだ3月26日未明のことだった。5、6人の警察官を相手に大立ち回りを演じていたのは――。 関係者が“事件”の顛末を明かす。 「深夜1時半過ぎ、タクシーの乗車を巡り、早大4年の学生と20代の会社員との間でトラブルが発生したのです。つかみ合いの末、交番から警察官が駆けつける事態に。会社員が『イヤホンを壊された』と主張したため戸塚署で双方の事情聴取を行うことになった」 そんな中、興奮しきった学生の口から飛び出したのは、こんな発言だった。 「俺の親父は総理秘書官だぞ! お前ら、所轄のお巡りは高卒だろ!」 それから数十分後、同署に駆けつけ深々と頭を垂れたのは、経産省出身の荒井勝喜(まさよし)総理秘書官(54)だった。
官邸内部で経済産業省出身の荒井勝喜秘書官が浮いている。岸田文雄首相が先月8日、旧統一教会の被害者救済新法について「政府提出法案で今国会を視野に提出する」と表明した時、首相秘書官のうち、この方針を聞かされていなかったのが荒井氏だったという。同氏は今国会中の新法提出について、一貫して「内閣法制局の審査が間に合わない」と抵抗してきた。更に、親しい自民党議員にも「今国会では出さない」等と語って回ったという。ただ、首相らは内閣支持率続落等の局面打開の為、新法提出に向けた検討も同時並行で進めていた。一連の様子をみた首席秘書官の嶋田隆氏は、「荒井を外せ」と他の秘書官らに指示を出していたという。先月8日に首相が提出方針を公言した後も、荒井氏は複数の番記者を前にオフレコで「未だ出すと決まったわけでない」「法制局の了解を得るのは難しい」等とまくしたてた。岸田官邸が政権運営上でミス続きなのは、結束して物事に対処
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く