少年時代、オリンピックの開会式で指揮をする姿を目にして以降、坂本龍一から多大な影響を受けたというサンダーキャット。20代になった彼は、不思議な偶然によって坂本との出会いに導かれる。はじめての対面から心を通わせた数分間のダンス、音楽的な影響から形見のお茶缶まで、サンダーキャットが坂本龍一を語り尽くす。 2人の親友が、龍一さんのところへ導いてくれた ──坂本龍一さんの音楽との出会いはいつですか? サンダーキャット すごく若かったと思う。14歳とか15歳くらいじゃないかな。絶対に忘れないよ。キーボーディストのキャメロン・グレイヴス、長年俺と共同制作しているプロデューサーのタイラー・グレイヴス兄弟の家に行ったとき。彼らの家には録音機材やテープがあったから、いつも練習したり録音したりしていたんだよ。 彼らの父親のカール・グレイヴスさんはOingo Boingoっていうバンドのキーボーディスト/ボーカ
