カントの純粋理性批判を、ものすごく切り詰めて、一言で言うなら、 アンチノミーがアンチノミーとしてしかありえないのは、人間が「時間的・空間的」な存在でしかありえないからで、それを矛盾と考えてはいけない といったところだろうか。一見、対立した意見が共に成立しているように思えるアンチノミーは、それが私たちが人間を、「時間的・空間的」な存在、と 定義 したときに決まっていたことなので、むしろ問われなければならなかったのは、なぜそのように定義したのか、だったはずだ、と。 人間は「地域的」な存在であるのだから、暮らしている場所が違うのなら、体験する内容が違うのだから、同じ共感感情は結局は「完全」にはなりえない、ということになる。 人間は「時代的」な存在なのだから、結局は、過去の人たちが選んだ行動を「完全」に判断することはできないし、未来の人たちへの共感はどうしても自家撞着なものになってしまう。 つまり
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