【遠藤真梨】4月に開業100周年を迎えた能勢電鉄で20日、「大正ロマントレイン」と名づけた催しがあった。開業当時のデザインの車両に、客や車掌がレトロな衣装で乗り込んだ。 深い青緑色に復刻塗装した「1型」車両が、川西能勢口駅から妙見口駅間を往復した。客は矢絣(やがすり)・はかま姿や書生服など、大正時代をイメージする服装で乗車。車掌が開業当時の制服姿で検札して回り、タイムスリップ気分を味わっていた。 妙見口駅(豊能町)では昭和20年代に活躍した「50型」復刻塗装車両が入線。普段は並ぶことがない二つの車両の前で、参加者は記念撮影を楽しんだ。兵庫県川西市の斉藤佑樹さん(32)は「普段通勤で使っている『のせでん』と雰囲気が違い、趣があって楽しいです」と話した。