先日、数年ぶりに訪れた上海は熱気にあふれていた。2010年に万博が終了したにもかかわらず、今もなお至るところで高層ビルが建設中。市内各地のショッピングモールはどこも人でいっぱいだった。満員の地下鉄車内ではスマートフォンを熱心に操作する姿があちこちで見られた。 この上海を筆頭に成長著しい中国だが、市場としてとらえた場合、攻略するのは決して容易ではない。日本との商習慣の違いや、世界中から集まる競合他社との激しい競争などが背景にある。進出したものの、期待したほどの成果を上げられずに悩んでいる企業も少なくない。では、成否を分けるポイントは何なのか。2010年度に黒字化や大幅な増収といった成果を上げた日本企業4社に取材して明らかにしようとした。 各社の現場を取材しているうちに筆者が気がついたのは、現場での中国人従業員の活躍ぶりだ。取引先訪問の合間に新規の営業先を発見して会心の笑みを浮かべる営業担当者
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