■要旨 本稿では、ニッセイ基礎研究所が定期的に実施した「第5回新型コロナによる暮らしの変化に関する調査(2021年7月実施)」を使って、3月に実施した第4回調査以降、接種意向がどのように変化したか、接種を希望しない理由に変化があったかを分析した。その結果、「副反応の程度や症状についての情報が少ない」や「効果が明確ではない」は低下していたが、「副反応が心配」「将来的な安全性が確認できていないと思う」は低下していなかった。 すぐには接種を希望しない人においては、身近な人や医療従事者からの推奨、クーポンやポイントの付与、ワクチンパスポートの国内利用等が決断の後押しになる可能性があった。 ■目次 1――はじめに 2――接種や接種予約は進んでいるが、「あまり接種したくない」「絶対に接種したくない」は 5ポイントの低下にとどまる 3――すぐには接種を希望しない理由 1|“安全性への不安”“ワクチン不要