薄れた「階層的な」消費行動 「いつかはクラウン」 この、一世を風靡した名キャッチフレーズが使われたのは7台目クラウン(1983)。 カローラから始まり、コロナを経てクラウンへというわかりやすい流れは、先日の「経産省若手レポート」でいうところの「昭和の人生すごろく」そのものだったのかもしれない。 一方、90年代後半以降、国内においては、こうした「階層的」な消費形態は敬遠されるようになり、個人の自主性が重要だという考え方が主流となってきている。実際、クラウンは「ピンクのクラウン」を出すくらい全く異なる商品ポジションに飛んで行ったし、シャネラーやヴィトラーなどブランド信仰の高い人を揶揄するようになっている。 バブル期に対するアレルギーのためか、高級・豪華なモノやサービスについては「バブリー」というネガティブな評価がつくことも多い。 「ブランド」に振り回されるのは、賢い消費行動とは言えないので、消